2021年03月10日 Food & Medical

Food & Medical #6「大量摂取は危険!?ナツメグの成分とおすすめの使い方について」

 20210310

こんにちは!いんくんです!今日は肉料理をもっと素敵にしてくれる香辛料、ナツメグを紹介します。
最近ではスーパーでもよく見かける身近な香辛料になりました。「ハーブソルト」やブレンドした「スパイスソルト」にも入っていて、ネットや専門店ではナツメグだけの粉末を販売していることをすぐ見つかります。そのナツメグの成分と使い方・ちょっと怖い副作用について説明します。

ナツメグ?メース?
インドネシア原産のニクズクの実です。実の中の種のところを「ナツメグ」、その種の赤い皮のところを「メース」といいます。つまり同じ種です。
日本のゲーム「大航海時代」シリーズをやったことのある方はすぐ分かると思いますが、16~17世紀の大航海時代、このナツメグのために貿易が広がったり、戦争が起きたりするくらいだったんですからね。
代表的な香辛料のコショウと比べて、「香りは刺激的ではなく」、「高級的な風味を持つ」特徴があります。そのため、肉料理では調味料としてよく使われています。
成分・使い方
100g当たり524kcal。ナッツ系なので、カロリーが高いのは仕方ないですね。ですが、料理には主に「粉末」が使われています。料理によりますが、入っても約1g前後なのでカロリーの心配はしなくていいと思います。
ナツメグ100gの中に炭水化物49g、脂肪36g、タンパク質6gで必修栄養素は全部入ってます。カリウムは350mg/100gなので、サツマイモ(337mg/100g)と同じくらい多くあります。
カリウムは茹でたり、加熱したりすると栄養素を失ってしまうので、乾燥して粉末に加工したナツメグの方がカリウム摂取量が多いです。
ナツメグは「素材の匂いをとる」効果が高くて、肉料理に使われます。ソーセージ・ハンバーグに使うと肉の良くない匂いを消し、お店で食べるような風味をつけることができます。僕は「羊肉」を調理するときに使ってます。
羊肉の特有の匂いを消すため、塩・コショウ・ナツメグなどの香辛料と一緒に一晩漬けます。
副作用
上で説明したように「カリウム」が多いので、腎臓病をお持ち方は気を付けてください。もちろん粉末の形で使うなら、少量なのであまり心配はないです。ですが、他のカリウムが高い食事(赤身の肉・大豆・鮭。海苔など)と摂取することが多いと思うので、普通に食事をすると、一日の摂取量(約3,500mg)をすぐ超える可能性があります。
健康な方なら、過多摂取したカリウムは小便に排出されますが、腎臓が弱い方は気をつけた方が良いです。
でも、もっと重要な恐い副作用があります。過多摂取の時に発生する「幻覚」「麻痺」です。その作用はまだ詳しく判明されてありませんが、代謝作用中に副作用が発生するらしいです。
ナツメグは麻薬ではないので、その効果を狙って過多摂取する方もいるらしいです…。そのような副作用がでるほど摂取すると、毒性で死亡の可能性がありますので、絶対にやめましょう!!
香辛料で使われている素材の中には、「毒性」や「麻痺」成分があるものはたくさんあります。どれも過多摂取が原因です。水も、一気に6L飲んだら死にます。(水分過多→低ナトリウム血症で死亡の可能性)
そもそも香りが強い香辛料を、普通はそこまで食べられませんよね。まるで罰ゲーム…。

今日は副作用の説明がちょっと長くなりましたが、それは実際に事例があったからです。(アメリカのCharles Parker, Jr.の事例)でも、そのあとの後遺症が良くないし、最悪死亡の可能性がありますので、いい子になりたい!いんくんごはんの購読者の皆さんは、だたの香辛料として使ってくださいね☆ いんくんは羊肉に使ってますと言いましたが、すごくお勧めします!
ナツメグと他の香辛料粉末(ガーリックやハーブ系)につけて焼くだけでも、風味が良くなります。最近は肉の匂いをうまくとりたい!と思い、色々香辛料で研究していますが、ストーリーと栄養情報を知りながら、使うのは楽しいですね。次の時間は、また楽しい情報で皆さんに会いに行きます!よろしくお願いします。

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